Jazzのススメ(Artist Talk and Open Session レポート)
あちらこちらで桜が満開、とても綺麗ですが、この週末で見納めになりそうですね。
今日は先日開催しましたナブ子先生のArtist Talk and Open Session のレポートをしたいと思います。
ニューヨークでご活躍の霧生ナブ子先生に、英語でピアノの動画制作をお願いするようになって2年が過ぎました。
私がナブ子先生にジャズの動画をお願いしようと思った理由は、ピアノアドベンチャーやPiano BOPにはジャズの要素が多く含まれていて、その元になっているジャズの原曲を紹介したいと思ったからです。
例えばMy First Piano Adventures Book Bの “Ride the A Train”はデューク・エリントン楽団の”Take the A Train”が元になっています。
Book Aの”Birthday Train”で汽笛の音をFとBの音で表現していますが、これはリディアンの響きで、これも“Take the A Train”の有名なイントロのD7(#11)(スケールはリディアンフラットセブン)から来ていると思われます。
原曲を知っていればBirthday Trainを聴いたときに、「ああ、あれね!」と感じると思うのです。
またPiano BOPに「If I Were a Bowl」という曲がありますが、これもジャズでは有名な「If I Were a Bell」を捩って(もじって)作られています。そしてその「ベルが鳴る」というのは「恋に落ちる」とか「心がときめく」というような意味で使われるそうです。この意味、私は知らなくて、ナブ子先生のボーカルクラスで教えて頂き「なるほど!」と思った次第です。
また”When the Saints Go Marching In”や”St. Lois Blues”のように、そのまま取り入れられているものも、ピアノのテキストの中だけでなく、元のジャズの曲のノリやスピリットを感じてほしいので、本物に触れてもらえるような動画を配信したいと思いました。
そこで、コラムを書いて頂いていたファーグソン・かつみ先生のご紹介で、ニューヨークでご活躍のナブ子先生に動画を作って頂けることになり、毎月わかりやすく親しみやすいジャズの動画を作って頂いています。
Let’s Sing Jazz! from NY
https://eigodepiano.com/tag/sing_jazz/
そのナブ子先生とは、コロナ禍前に一度だけお会いしていましたが、2年ぶりに里帰りなさるとのこと、これはぜひ何かご一緒させて頂きたいと思い、今回のArtist Talk and Open Session を企画しました。
普通のライブではなく、ナブ子先生の音楽歴やお人柄が伝わる楽しいトークと、音楽で語り合えるセッションを組み合わせたもので、急な企画にも集まって頂いた参加者の皆さまとともに楽しく有意義な時間を過ごさせて頂きました。
ナブ子先生のお知り合いのベーシストさんもご参加くださり、お二人で素敵な演奏も聴かせてくださいました。
また動画編集をお願いしているYukiくんファミリーも来てくださり、初めてリアルでお会いすることができました。
Yukiくんはピアノアドベンチャーの歌の動画編集を小学6年生のころからやってくれていました。毎回工夫を凝らして素敵な動画を作ってくれていましたが、学校が多忙となり、この度、動画編集は卒業となりました。
Yukiくん、今までありがとうございました!
こちらの動画はセッションの最後に、セッション参加者全員で演奏した”Take the A Train”です。
何の打ち合わせもなく歌詞だけ配ってスタートした演奏、最初は私がピアノを弾いていましたが、ソロ(即興演奏)はピアニストさん一人ずつ交代で1コーラスずつ、有名なキメは全員でユニゾン、映像はありませんが、その場で色々決めながら演奏しています。
歌の方たちとの掛け合いも楽しく、音楽で語り合えるって本当に楽しくて幸せと感じた瞬間でした。
オンラインでの知り合いで、対面でお会いしたのはほとんどの方が初めてだったのですが、セッションの後、一気に皆さんの距離が縮まった感じがしました!
久しぶりにオンラインではなくリアルのイベントで、会場探しから苦労しましたが、たまたま見つけた「音楽館セレレム」今回の企画にはピッタリの素敵な一軒家のかわいい教会のようなホール。
ピアノも響きもよくて、小さな発表会や試演会に、これからも使いたいホールです。
音楽館セレレム
https://www.navida.ne.jp/snavi/100789_1.html
コロナが落ち着いたら英語でピアノの先生方や生徒さんたちとも、このような音楽で触れ合い、繋がることができるイベントを企画したいと思っています!
ナブ子先生、今回は急なお願いにもかかわらずお受け頂き、楽しく貴重なお話や演奏を聴かせて頂き本当にありがとうございました♫