Peach, cherry, watermelon!
北の国からこんにちは!
日本は早々と猛暑のようですが、みなさんお変わりありませんか?
日本ももう直ぐ夏休みが始まりますね!
ひと足先に夏休み真っ最中のこちらは、お母さんの出張にくっついて日本を旅行中に生徒さんがいるので、お土産話を持って帰ってきてくるのを楽しみに待っているところです。
トロントもそれなりに暑くなってきてふと気がついたのですが、今年はそんなに暑さがこたえないんです!体感温度が40度になった日は流石に暑かったですが、30度くらいなら全然平気で、夫と家の冷房合戦になっています。笑
これ思うに去年の8月の一時帰国で暑さの洗礼を受け、日本人の血が目覚めたんじゃないかと!笑 もしそうだとするなら一年前のことを体が覚えているのも凄いですよね!
それなのに、熱中症の一歩手前の頭痛を良く引き起こしてます。なんでだろうって首を傾げていたのですが、これはもしかして湿度の違いかな?と思い当たりました。日本では汗が肌に張り付くせいか湿度が体に纏わりつくせいか、水をしょっちゅう飲みたくなってペットボトルを握りしめながら1日を過ごしていましたが、こちらは湿度が低いせいで汗がすぐ乾いてしまうので、あまり不快感を感じないのですね。そのせいかあまり喉が渇く感覚がなくって、水分補給を忘れ何だか頭がくらくらして、で気付くのです。しかも私はあまり水分を取らない方なのです。
不思議ですね!
そんな夏を過ごしていますが、やはり太陽が燦々と輝く季節は元気がどんどん湧いてきますね!今年は10月に久しぶりのコンサートを予定しているので、その準備と練習に奔走しています。日本とはまた違ったこともあるかと思うので、また少しずつこちらのコラムでご紹介していきますね。

さて、私の教室は、夏休みは通年と違ったスケジュールでレッスン運行中です。サマーキャンプに参加したり、家族旅行に出たり夏にしかできないことをたっぷり経験してほしいのが、いちばんの理由です。そして大人並みに忙しい子ども達に休息をとって欲しいと言うのもあります。ピアノは練習時間が長ければ身につく言うものではないので、ちょっとしたブランクの後、何が残っているかを知ることで、学ぶと言うことの本質を見極めることもできるのではないかな?と思います。
学ぶと言うことは外からに刺激を受け取ると言うことなので、その刺激は楽しい方が心に残る、なのですよ。
そして人は五感を使って生きていくので、五感の全てを程よく刺激してあげることで、マルチタスクなピアノを弾くと言う行為は、よりスムーズに学べるはずなのです。
例えば付点8分音符と16分音符のリズム。
この「ターァタ」のリズムはなかなかバランスが取れないだけでなく、16分音符があると4分音符は普段の倍以上に長く感じるものなので、全体にバランスがとてもとりにくいのです。
ないですか?16分音符はちゃんとテンポにはまってるのに、8分音符や四分音符は早送りになっちゃって、2分音符や全音符は、もうなんかの省略形みたいに短くなっちゃうって。
これはどんなに理論で教えても、数を数えても調整不可。笑
カスタネットを叩いたり、足踏みしたり、ボールを使ったりする方が、体感で感覚を掴めるのでお子さんはずっと容易に理解できます。
それプラス言葉をリズムに当てはめる。これは3連符と8分音符のポリリズムにも使えます。ティーンちゃんに教えた時は、「pizza」と「hambarger」を使ったのですが、大受けしちゃって速攻できるようになりました!

私が気に入っているのはこの写真にあるように、果物をそれぞれの音符に当てはめていく方法です。
カスタネットを叩きながらリズムカードのリズムにマッチする果物を言うことで、リズムの流れが自然に手と目と耳から体に入ります。先生の私は一緒にやりながら音符を指していきます。
これができたらそのリズムの出てくる曲を弾いてみる。
よーく見てると、弾きながら「peach」「watermelon 」などと言っていて、その器用さに私の方がびっくりしちゃいました!可愛いしね。
実際にやってることはかなり難しいのだけれど、楽しいからわからない!笑
しかもすぐに弾けるようになっちゃうから、更に楽しい。
体感することの大切さを、最近しみじみ感じています。
リズムに当てはまる言葉を生徒さんと一緒に探すのも、楽しいですよ。
先生は「コマンド」を与える人じゃなく、一緒にやってくれる人。
これが生徒さんの成長の早道の秘訣です!
それではみなさままた来月お会いしましょう!
みなさま熱中症にご注意下さいね。
