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夏!-Summer!

北の国からこんにちは!

長い冬の代わりに梅雨のないカナダは、待望の夏です!

もう、嬉しくて大文字ゴシック体で書きたい感じの、躍動感!

7月1日はカナダの建国記念日、そして7月4日はアメリカの独立記念日。

夏は両国のお誕生日で幕開けです。勿論祝日を家族と過ごすための民族大移動が起こりますので、空の便は大混雑です。そしてまたもや起こるキャンセルの嵐。空港で夜明かしって、夏でもやっぱり辛いですよね… それでもこのゆらーんとした子供達の解放感、いいですねぇ。そう言えば、フランスの革命記念日は7月14日ですね。この日を境に空っぽになるパリ。バカンスのために生きている様なフランス人ですが、夏休み開始はカナダより二週間遅いんだって、今更ながらに気付きました。

バンフ国立公園にあるLake ​ Minnewanka

こちらでは学校によっては6月はほとんど授業がなかったりするので、お子さんが日本の学校に体験入学してたりすることもあるかもしれないですね。海外で育つと例え両親が日本人でも、日本のお子さんと比べて色々習慣など違うことも多いと思いますが、もしチャンスがあれば英語だけでなくいろんなことを学べるでしょうから、ぜひお友達になってくださいね。これは小さい頃からご両親の海外赴任に滞同して、海外で長く過ごしたお子さん等も同じ事ですが、違うことを恐れずにそのままを受け入れてあげてくださいね。子供はとても柔軟ですが、周りの大人がそうでないことは先生を含めて良くあることなので、”my way or highway” とは言わないであげてくださいね。世界を広げるチャンスなんですから!

かの有名なLake Louis(バンフ国立公園)

さてさて、7月といえば七夕ですが、今の子達は夏になるとセミ捕りに行ったり川でザリガニを捕まえたり、まだするのかしら?あれ、もしかしてああいう遊びに明け暮れたのは私だけ?なんて懐かしい夏の思い出が蘇ります。どうしても書けない絵日記とかね。

驚かれるかもしれませんが、こちらの学校は宿題ないですからね!まぁ、高校生くらいになると、全く勉強しないってこともないとは思いますけれどね。夏はとりあえず「休み」なんですよ!若い学生さんは、インターンなどをしたりもしますね。学生さんに取っては稼ぎどきでもありますからね。文化の違いでもありますが、自分の学費を自分で繰り出す若い人を見ていると、偉いなぁといつも思います。それが可能な社会のシステムがあることも大きいでしょうけれど、自分の人生を自分で調整していくことを学ぶ姿を見ていると、思わずエールを送らずにはいられません!

これからAIがどんどん発達してくる世の中になってくると、自分で考えて行動できる、何かを生み出す事ができる、という能力は社会で評価されるだけでなく、サバイバル能力の基本になってくるかもしれませんね。

実際音楽界では、アーティスト達がAIを使って作品をリミックスして録音まで任せることも始まっています。自分にしかできない表現をする事が仕事の音楽演奏の世界は、今後どの様になっていくでしょうか?大同小異で多数決を採用して右に倣えをしていたら、音楽家でさえ淘汰される時代になってしまうかもしれませんね。

5月に生まれたばかりの頃はよちよち歩きだったひよっこ達も、今はずいぶん大きくなっています。

なんとなく夏に見合わない思い話題になってしまいましたが、ピアノが大好きな生徒達は、やりたい曲が沢山あるようで色々見せてくれます。こういう時の幸福感は、最高ですね。私が教えるときに一番大切にしている「あなたはどうしたい?How would you like to do?」「あなたはどう思う?- How do you think about it?」を自分で探して、そして自分で実行できる様になる楽しさから、人生を作っていく本当の意味を学んでくれたら、教師冥利につきますね。

最後に最近見つけて、即私の座右の銘になった名言を。

スペースシャトル・チャレンジャー号の事故で惜しくも命を落とした、教師であったChristina McAuliffeさんの言葉です。

I touch the future, I teach.

良い7月を!

ひまわりの種を食べに来る通称「しま太郎」笑

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