宮武由美江
2026年9月28日 0:37 | 由美江先生の「英語でピアノ」相乗効果で広がる可能性
Hello 英語でピアノ!雨の多い9月が続きますが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか。実は前回のコラムで、連載100回目を迎えていました。感慨深い節目です㊗️いつもありがとうございます!
前回ご紹介した Succeeding at the Piano®。今回は、この教材を「英語でピアノを学ぶ」という視点から、もう少し詳しくご紹介したいと思います。
無料で見られる、1,000本以上の指導動画
改めて調べていて、私自身が特に驚いたのが、著者のHelen Marlais博士の公式サイトで公開されている無料の動画コンテンツです。サイトでは、**1,000本以上のpedagogical and teaching videos(教育・指導に関する動画)**が無料で公開されています。
内容もかなり幅広く、リズム、読譜、初心者向けの基礎、音楽性、練習方法、テクニック、音楽史、作曲家、音楽用語、演奏のためのヒントなど、日々のレッスンに役立つテーマが扱われています。教える立場の先生方にとって、これはかなり耳寄りな情報ではないでしょうか。
Video Library(無料動画1,000本以上): https://helenmarlais.com/video-collection/
曲を聴くだけではない「英語」
実際に動画をいくつか見てみて面白いと思ったのは、英語を「読む」のではなく、実際のピアノ指導の場面で使われている英語を「聞く」ことができるという点です。
「ここではこうしてみましょう」「この部分に注意してみましょう」といった、レッスンの中で実際に交わされる言葉に触れられるのは、英語でピアノを教えている先生、これから英語でのレッスンに挑戦したい先生にとって、なかなか貴重な教材だと思います。
特に小さなお子さんの場合、英語を「読む」ことはまだ難しくても、耳で聞いた英語なら理解できることがあります。以前、4歳や5歳頃からレッスンを始めた外国人の生徒さんの保護者から、「読み書きはまだできなくても、耳で聞くことはできるので、こういう形の教材は助かります」と言われたことがありました。そう考えると、英語でピアノを学ぶことは、単に「英語版の教材を使う」だけでなく、音楽を通して自然に英語を耳にする機会を増やすことにもつながるのかもしれません。
音源もオンラインへ
Succeeding at the Pianoは、レベルや版によってCD付きのものと、無料でダウンロードできる音源(Audio Tracks)が用意されているものがあります。私が以前購入したものはCD付きでしたが、最近の版では、紙の教材とCDだけでなく、オンラインで音源とつながる形のものも増えてきています。教材そのものが、少しずつ時代とともに形を変えているのを感じます。
どこで購入する?
私はこの教材を、アメリカの楽譜専門店 Sheet Music Plus から購入しています。Preparatory から Grade 5 まで、Lesson and Technique Book、Theory and Activity Book、Recital Book など、幅広く取り扱われています。
ただし、海外から購入する場合、為替レートや送料、セールやクーポンの有無によって最終的な価格は変わります。「ここが必ず一番安い」とは言い切れませんので、購入前に価格を比較してみることをおすすめします。時期によってはクーポンが出ていることもあるので、少し検索してみると良いかもしれません。
Sheet Music Plus(Succeeding at the Piano一覧): https://www.sheetmusicplus.com/en/category/series/s/succeeding-at-the-piano/
「代わり」ではなく「もう一つの選択肢」
ピアノアドベンチャーズが長く愛されてきたのには、もちろん理由があります。今回ご紹介したSucceeding at the Pianoも、ピアノアドベンチャーズと全く同じものではありません。
だからこそ、「ピアノアドベンチャーズが手に入らないから仕方なく」というよりも、「今まで知らなかった教材を知るきっかけにしてみる」くらいの気持ちで眺めてみるのもいいのではないかと思っています。教材にはそれぞれ違った考え方や特徴があり、一つの教材を長く使い続けることも大切ですが、時には別の教材を覗いてみることで、「この考え方は自分のレッスンにも取り入れられそう」「この曲は生徒に弾かせてみたい」「このフレーズはレッスンで使えそう」という新しい発見があるかもしれません。
Piano teaching is a lifelong learning journey. ピアノを教えることも、教材を選ぶことも、学び続ける旅なのだと思います。
前回の「ピアノアドベンチャーズが手に入りにくくなった」というお話をきっかけに、今回は私自身が使っているもう一つの教材、Succeeding at the Pianoをご紹介しました。皆さんの教材選びの、何か一つの参考になれば嬉しく思います。
Keep learning, keep exploring. Yumie
執筆メモ(ファクトチェック内容)