アメリカでの発表の場
Hope you are staying well and healthy.
前回のコラムでは、オンライン発表会(Microsoft Teamsの新機能Together moodの感想)について書きましたが、オンラインの良い点の一つとして、発表の機会の頻度を増やせる点だと感じました。
長年指導したアメリカでは、日本よりもずっと多くの発表の機会を生徒に経験させることが可能だったので、それが特に東京では手軽に出来なくなりアメリカが恋しくなりました。特に都心というのもあり、教室じゃ精々15人程度でしか集まれず、かと言ってホールだと結構前から予約しないと借りれず、レンタル料も高くて費用が嵩んで頻度を増やせず不便さを感じていました。
また、日本は発表会にお金をかけ過ぎる印象があります。それよりも頻度を増やすのがアメリカ的な感覚ではないかと感じます。
自分が米で住んだエリアでは、60席キャパで発表会を開けるような広いスペースの部屋と十分な駐車スペースのある家をそこまで苦労せずに探せたので、わざわざホールを借りなくても自宅で思い立ったら直ぐに開けていたので四季毎にしたり、コンペティション前なども必要に応じて自在に計画出来た事が今となっては本当に贅沢でした。(写真左下4枚は自宅での発表会の様子です)
*Guild試験やSyllabus等の試験会場が先生宅というのも地域によっては一般的です。
ずっとMTNA(米国で最も有名な音楽指導者協会)の会員だった理由が、学びのためだけではなく、横の繋がりと、ここ系列のコンクールやSyllabusやフェスティバルに生徒を参加させれるというものでした。教室の発表会以外にこうしたイベントが年間に複数回あったので、アメリカでの生徒は、多くの発表の機会を得れていました。コンクールなどの少しお堅いものだけでなく、地元のカジュアルな感じのものが多かったです。また、コンクールじゃないものであっても、大学の先生が審査員となり、コメントを書いて頂けたのも、生徒にも先生にも色々な意味で良かったです。
動画もあります。これはオレゴン音楽指導者協会(OMTA)主催のリボン・フェスティバルの時のもので、生徒のCurrenのピアノ歴3ヶ月程の頃の初の発表の場でした:
みんなが弾き終わった際に、審査員から演奏前のプレゼンテーションについての指導がされました。
演奏して審査員からコメントを貰ってお終いのものもありますが、例えば、Currenはこのフェスティバルで審査員に「Moderatoについて」聞かれ、緊張する場面が演奏以外にもあり、特にOMTA(オレゴン音楽指導者協会)は、発表の場と公開レッスンセットというのが多く、これは日頃の指導や生徒の学び方に繋げていけて良かったです。
もっと知りたい人は、ブログをお読み頂ければと思います。
MTNA系のイベント会場は、大学や教会や楽器店が無料で使わせてくれることも多かったです。そして外せないのが、ケンタッキーの頃のスタインウェイ正規店主催のユニークなイベントでした。
次回は、これについてとFeedbacks≒励みの重要性についてお伝え出来ればと思います。お読み頂きありがとう御座いました!
Best, Yumie