Season of giving - みんなのクリスマス
北の国からみなさんこんにちは!
あっという間に12月ですね。今年も残すところあと三週間。
クリスマスの華やかな飾り付けが町中に溢れるシーズンです。
うちの近所でも家の前にサンタさんやトナカイの飾りが登場し、
家や木をぐるりと電飾で囲ったりと、着々と準備が進んでいます。
この時期は夕方の5時ごろには真っ暗になってしまうので、
家の中にあるツリーや外の電飾などを見にちょっと近所を車で走るのが
とっても楽しかったりします。
たまに二階まで吹き抜けのお家だと巨大なクリスマスツリーを入れていることがあり、こういうのは何度見ても感動ものです!
人の家の中を堂々と覗きながらきゃっきゃ言えるというのも、
クリスマスならではの醍醐味ですね!!
日本では25日の真夜中を過ぎれば、
次の日は取り払われてしまうクリスマスツリーですが、
キリスト教の中でもオーソドックスと呼ばれる正教会では、
新年の明けた直後にやってくるEpiphany(公現祭)の日を
クリスマスとして祝う習慣があるので、
クリスマスツリーはそのままのところも沢山あるのですよ!
ちなみに、雪の降る寒く長い冬が4月ごろまで続くので、
外のクリスマスの飾り付けをしまうのは、どうしても春になってしまいます。
電気のコードがカチカチに凍ってしまって、外せないのです!
だから意外と長丁場なクリスマスです。
しかも家の屋根などにつけた電飾はそのまま、というお家もあり、
長く住むと、クリスマスは8ヶ月ごとにやってくる様な気分になってきます!
さてさて、アメリカのサンクスギビングで有名になったブラックフライデーと同じく、
クリスマスにはボクシング・デーがセットでついてきます。
元々は貧しい人にギフト(boxing=贈り物を詰める、の意)を贈るという習慣が、
なぜバーゲンセール開始日になったのかは謎ですが、
12月に入るとクリスマスのギフトを贈れない人達のために
おもちゃの寄付などがあちこちで始まります。
そして最近は、クリスマスを祝う習慣のない文化圏の人も
クリスマスツリーを飾ったりする様になってきて、
宗教感は薄れつつあるのかもしれませんが、
子供にとってはキラキラ輝く楽しいみんなのクリスマスですね。
クリスマスは日本のお正月と同じですので、
冬休み中は家族の元へ帰ったり、家族旅行へ行ったりと民族大移動の季節です。
つまりクリスマス休暇中はレッスンもお休み、だったりします。
12月の声を聞くと休暇までの約三週間は、
あちこちでパーティーがあったり、ギフトショッピングに家の飾り付け、
本番のクリスマスディナーの準備など、そしてニューイヤーの家族旅行と、
まさに全てがカオスな1ヶ月なのです。
クリスマスのディナーは、やはりターキー(七面鳥)がダントツですね。
宗教的に、動物の肉の代わりにお魚というところもあります。
それに何故かイタリア経由のパネトネという焼き菓子が加わったりと、
Cross-culture marriageと呼ばれる異文化同士の婚姻も多く、
移民国家ならではのお祝い風景です。
そんなフェスティブ・シーズンに一番多く使われる言葉は、
“Happy Holiday!” です。
これはクリスマスを祝わない人も多くいるこの国で、
“Merry Christmas!”の代わりになる言い回しです。
クリスマスと同じ時期に、ユダヤ教のハヌカがあるので、
知っていれば、お互いのお祝いの言葉を交わし合ったりもします。
子供の生徒さんだと、やっぱりメリークリスマス!と先生から言って欲しい子も沢山いて、
一度とても悲しそうに「クリスマスのお祝いはしないの?」と聞かれたことがあるので、
以来「Do you celebrate Christmas?」と聞いてから、
どちらを言うか決めることにしています。
クリスマスコンサートをするお教室では、イベントの増える週末を避けて平日にするか、
早めの週末にするかのどちらかが多く、
クリスマス・ソングを演奏する生徒さんは、早いと10月からなんてこともあります。
宗教に関係ないクリスマス・ソングも沢山あるので、
知っている曲を弾きたくてうずうずしている子供達には、
耳から入ったものを鍵盤に移して、それから楽譜で見る、
「rote learning」に最適な季節です!
伴奏付きの物も多く、歌詞まであるので、楽しみ方はそれこそ無限大ですよね!
ピアノアドベンチャーのシリーズから出ているクリスマスの曲集はとても使いやすいですし、
中級以上になるとジャズ風のアレンジなどもあって、まさによりどりみどりです!
丁度子供のための教材を作曲して出版している方が、
クリスマス・ソングをいくつか無料でシェアされているのを見つけたので、
みなさんもどうぞお使いください!
歌詞はついていませんが、一緒に英語で歌ってみてくださいね!
カナダからサンタが早めに到着、です。
それでは、今年も沢山お世話になりました。
みなさまどうぞ健やかな年の瀬をお送りくださいね。
それでは、また新年にお会いしましょう!