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ピアノの先生、あなたはどのタイプ?

ピアノの先生、あなたはどのタイプ?

アーティスト系 、教育系 or エンタメ系?

英語でピアノのサイトを始めてから、ピアノの先生方との交流がグッと増えました。

それまでは、ほとんどカワイの講師の方しか知らなかったので、同じテキストを使って、同じ研修を受けて、同じコンクールやグレードテストを目指して、という基本的には共通する部分が多い先生方との交流が主流でした。

数年前から外部のセミナーなどにも、たまには参加していましたが、このコロナ禍でオンライン化が進んだおかげで、以前よりもオンラインセミナーやオンラインレッスン、オンラインでの先生方のグループの活動に、より多く、気軽に参加することができるようになりました。

アーカイブ配信などもあるので、購入したけどまだ見ていないというものも溜まっていたりしますが。。。

そのような先生方との交流で感じたことを書いてみようと思います。

私がピアノを始めたのは3歳半くらいの時、同居していた叔母がピアノ教師をしていて、大好きだった叔母に遊んでもらう感覚でピアノを弾き始めました。

だから私にとってピアノは遊びの延長、中学、高校と進んでも、ピアノは堂々と勉強から逃れられる遊びの一つでした。

音楽大学に行けば「ピアノ=お勉強」になっていたかもしれませんが、大学も文学部だったのでピアノが勉強という感覚はありませんでした。

カワイの講師になってから、先輩の先生方が「〇〇さんは、よくお勉強していらっしゃるわね。」というような言い方をされていた時、すごく違和感を持ちました。

「え?ピアノのことお勉強って言うの???ピアノは勉強じゃないよね?」という感覚でした。

特に高校生の頃から、ピアノだけでなく電子オルガンを弾いたり、バンドを組んだりしていたので、音楽は勉強とは真逆にあるものというような感じだったと思います。

今はピアノでも音楽でも「勉強する」という言葉の意味はわかるようになりましたが、でもやはり根本的には子供の頃からの「音楽は遊びや娯楽の一つ」であり、基本的には楽しいからやっているというところは変わっていません。

私はそのような感覚でやってきましたが、最近周りの先生方を見ていて、ピアノの先生と言っても本当に皆さんそれぞれ、個性的でしっかりと自分のやり方を確立していらっしゃる方が多くたくさん刺激を頂いています。そんな中、ふと思ったのが、先生方を大きく分けると、アーティスト系、教育系、エンタメ系の3つに分かれるのでは?ということでした。

そう思って色々周りの先生を思い浮かべると、なんだか面白くてシェアしたくなりましたので、私の独断と偏見の意見ですが書いてみます。

※私の個人的な感想なのでサラッと読んでくださいね♪

・アーティスト系の先生


プロのプレイヤーでメインの仕事は演奏の仕事。

自分がバリバリ弾けるので、生徒にも弾いて聴かせることが多い。

間近で演奏を聴くことができるのは生徒にとっては大きな喜び、生徒というよりファン。

ファンが生徒になることも多いので、カリスマ性がある。

空き時間でレッスンするので、時間変更などありがち。

自分が何時間も練習するので、練習してこない生徒の気持ちがわからない。

一昔前なら「練習してないなら来ないで。」というタイプの先生も。

流行りものには流されない。

月謝高め。

自由な時間が2時間あったら、、、練習する!

・教育系の先生


ピアノレッスンは教育の一環と考える。

勉強・研究・分析が得意で、何より教えることが好き。

きちんとレッスンプランを立てて、生徒に合わせて順序よく教えていく。

ただ弾かせるのではなく、楽典・聴音・初見奏などもしっかり教えていく。

ピアノレッスン以外の礼儀作法(挨拶、月謝の渡し方など)にも厳しい。

コンクールやグレードテスト系のものには、きちんと準備をして積極的に参加させる。

J -Popや流行りものは生徒のレベルに合った既製楽譜を使う。

色々な楽譜を集めるのが好き。

自分が人前で演奏するのはやや苦手。

自由な時間が2時間あったら、、、セミナーに参加する!

・エンタメ系の先生


何より「楽しい」ことが第一。

飽きさせない楽しいレッスン、ゲームなどのアイデアが豊富。

電子楽器やタブレットを使ってのレッスンが好き。

レッスンプランはアバウトなので脱線することも多い。

「この前、何やったっけ?」と平気で言ってしまう。

生徒がやりたいという流行りものには敏感。

楽譜がなくても適当な手書き楽譜で弾かせる。

耳コピ得意だが譜読み苦手な生徒が多い。

緊張感のあるコンクールより、イベント的な発表会やコンサートの方が好き。

演奏はソロより連弾やアンサンブルが好き。

自由な時間が2時間あったら、、、映画を見たり、美味しいものを食べに行く。

いかがでしょうか?

思い当たる?全然違う?何それ?

色々ご意見はあるかと思いますので、またミーティングでお話しましょう😄

この3つのタイプ、はっきり分かれるのではなく、教育系寄りのエンタメ系とか、アーティスト系に憧れる教育系とか、重なる部分もあるわけで、その重なる部分を増やしていくことで自分の音楽の幅を広げていけると思うのです。

私は先に書きましたことからもわかっていただけると思いますが、エンタメ系です。というかエンタメ系は自分と自分の生徒を思い浮かべながら書きました(笑)。

教育系やアーティスト系の先生のレッスンやセミナーに参加して、自分に足りないところをヒシヒシと感じている今日この頃です。

英語でピアノのコンテンツやオンラインレッスンも、私自身に欠けているものを補って膨らませてもらえるように、ご意見を頂きながら広げていきたいと考えています。

オープン当初からコツコツと撒いていた種の芽が、少しずつあちらこちらで出始めていることを実感しています♪

これらの芽を大切に育てて、先生方や生徒さんのお役に立ち、喜んでいただけるようなサイトにしていきたいと思っています。

いつでもご意見やご感想お待ちしています。

今日も読んでいただきありがとうございました♪

渋谷かおり

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