ピアノレッスンのお仕事と私 (どなたでも閲覧できます。)
こんにちは。
ピアニストのかつみです!
と、堂々と言いたいところですが、私の学生時代の専攻はヴァイオリン。。それでも音域の広くヴァイオリンよりもさらにハーモニーの自由自在に表現出来るピアノを幼少時からとても愛し、続けてまいりました。掲載記事の第一回目では、ピアノを教えることになったきっかけや経緯につき、少しお話させていただきます。ちなみに、英語でも教えるようになったのは、ニューヨークに引っ越してからのこと。そしてまだ数年前からです。
生まれ育ちは福岡県。母はピアノ講師、父はヴァイオリン講師、いつでも音楽を教わることができる家庭環境であったものの、彼らはいつも忙しくて、ピアノに関しては、譜面の読み方をひとまず教わった後は、週に一度ほど自己流で弾けるようになった曲を、両親が他の仕事(例えば料理等の家事ですとか・笑)をしている間に数曲聴いてもらい、両親の感想を聞いて、きりの良いところで自分で譜面に丸印をつけ、次の課題に進む・・という風な、なんともゆるい方法で音楽を学習をし続けた子供時代でした。ただ、著名の先生方の主宰する発表会に厚かましくも定期的に参加させていただけたため、いつもモチベーションの元となる機会には恵まれていました。舞台は大小含め年に6〜7回のペースでした。
グレード試験でもコンクールでも、何でも良いと思うのですが、聴いていただける誰かの前で弾く機会がある、ということはとても良かったなと振り返りますし、現在もそれを講師をしながら求め続けています。
他のピアニストやヴァイオリニストの仲間たちの中には、ご両親がかなり熱心に付き添い、時には体操選手並みに懸命に教わったというケースもあるようですね。というか、そういう方って結構多いかも知れません。結果的に別の楽器を選んだ方も。
どちらにしろ、本人のご決断により、その将来については様々だと存じます。
読者の音楽指導者の皆様は、いつ頃からご指導を始められましたか?生徒さんの親御さまは、先生をお選びになる際に、どのくらいの指導歴を持っているかについても条件として考えられていますか?
私は、ある時期を過ぎた頃(自身が16歳の高校生だった頃)に、家庭の事情により(なんと母が諸事情により家を出て別居を始めてしまったのです。汗)母のピアノの生徒さんを5〜6名引き継ぐことになり、尚かつヴァイオリン講師であった父の生徒さん達のピアノ伴奏も任され、それがピアノレッスンのお仕事を始めるきっかけとなりました。まだ16歳で音楽大学も卒業していない、指導経験など全く何もない私などに、大事なお子様を通わせてくださった当時の生徒さんの親御さんたちの心の広さに、現在はひたすら感謝するばかりです。
このような経緯で始めましたが、いつしか子供達に音楽を教えてみたいなとは幼い頃から常々思っていたので、緊張しながらも、レッスンをできることは嬉しかったです。
講師のお仕事を始めるタイミングとしては、色々と音楽家のみなさんそれぞれにお考えがあるとは思いますが、まず「教えたいな」この気持ちの目覚めが、まず貴重なんだと思います。様々な講師資格の試験などもある現代ですが、個人的にはピアノ講師というお仕事は、「誰かに音楽を教えたいと思っているすべての人、そのために音楽と指導法を学び続けるすべての人」と、その講師との出会いがあったご家族とのための、協働によるお仕事じゃないかな、と思っています。
いつからでも、どこに居ても始められて、そして一度始めたらリタイアしない人が殆ど。そんなお仕事かなと。そして、決して簡単ではないお仕事ですね!
こちらを通しても、記事を書きながら、皆様と共に生涯お勉強させていただきます。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
ファーグソン かつみ