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ピアノを学ぶお子様を持つ親のためのアドバイス⑥

Hello「英語でピアノ」!
 夏のように暑い日があり、梅雨らしさをあまり感じませんが、皆さま元気にお過ごしでしょうか?
 私は先月、無事に対面での発表会を終えることができました。トップの画像は、その時の集合写真です♪

さて今回も、ピアノを学ぶお子さまをお持ちの保護者の方々へ、少しでも参考になればと思い、アドバイスをシェアしたいと思います。これは、私の教室にご入会いただいた際にお渡ししている「保護者ガイダンス」の一部です。

まずは、今回の発表会の冒頭でお話ししたスピーチをご紹介します:

“Let’s enjoy the music together!
 Everyone will play in their own special way, with their own feelings.
 There’s no need to compare—just enjoy how each one is different.”

「それでは、一緒に音楽を楽しみましょう。
 一人ひとりが、それぞれの想いを込めて、自分らしい演奏を披露します。
 比べることなく、それぞれの違いや個性をお楽しみください。」

そして今回のテーマはこちら:

【There’s No Need to Compare!】

発表会やSNSなどで、他の子の演奏と我が子を比べないでください。
 「○○ちゃんはもっと難しい曲を弾いた」などの比較は、実は的を射ていません。
 まず大前提として、「ピアノはとても難しい楽器」なのです!

最近のSNSでは、まるでサーカスのような超絶技巧の演奏があふれています。
 それらは言わばピザの豪華なトッピングのようなもの。素晴らしいけれど、なくても生きていけます。

そうした演奏を親子で楽しむこと自体は良いことですが、時にそれが劣等感につながってしまうこともあります。
 「どうせ自分には無理」と諦めてしまったら…それは本当にもったいない!

演奏する人間は一人ひとり違うように、演奏も唯一無二です。
 「我が子は、世界にたった一人だけの存在」
 だからこそ、その個性にフォーカスして育てていきたいですね。

私自身も、ある時期から技巧的な演奏ばかりに、人間味や音楽のぬくもり、心の動きを感じにくくなっていました。
 だからこそ今、もっとシンプルで誠実な、美しさの本質を大切にする音楽に魅力を感じています。

技術的に難しくなくても、心を揺さぶる素敵な曲はたくさんあります。
 超絶技巧の曲が弾けなくても「ピアノって本当に楽しい!」と前向きになれる――
 そんな気持ちを育むために、まずは保護者の皆さまがその価値を理解してくださることが、とても大きな力になります。

子どもたちは、そんなあたたかい眼差しの中で、自分の個性をのびのびと磨いていけるのです。

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次回もピアノを学ぶお子様を持つ保護者の皆様へのアドバイスを引き続きお届けします。
 少しでもお役に立てれば幸いです⭐︎
 今回もお読みいただきありがとうございました!

Best regards,


Yumie

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